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    谷村先生への御回答

     こんにちは、谷村省吾と申します。突然のコメントで失礼いたします。『〈現在〉という謎』の一章一章を丁寧に読まれて一章ごとに感想文を書かれていることに感激しました。本書の著者の一人として光栄に感じていることをまずお伝えいたします。

     今回は、第4章 客観的現在と心身相関の同時性(青山拓央氏と谷村省吾の討論パート)についての tec0さんの感想文を読ませていただきました。本の著者の一人が読者にコメントを求めるのは、また、本全体を読了されないうちに干渉するのは、不適切かもしれませんが、この本が専門外の読者の方にどう思われているか、また、哲学者の論説に関して私の見落としはないかということを、私は知りたいし、本の内容を忘れないうちにお尋ねした方が正確にお答えできるだろうと思いますので、お尋ねします。

     青山拓央氏の文章を私が読んで一番わからなかったことは、「結局、青山氏は何を一番言いたかったのか?」ということです。青山氏は、心身二元論はいまどきあり得ないという意味のことを述べておいて、やっぱり心身二元論は優れているみたいなことを述べています。スーパーヴィーニエンスという(時間とは無関係な)概念や、「物質と意識は大地と凧」というたとえ話を導入してはいますが、結局、これらも時間の問題の解決の助けにならないとして見送っています。青山氏の文章中には結論らしきものが見当たりません。結論でなくてもよいから、「私はこれを言いたい、これを信じている」というメインの主張すらはっきりしません。「謎かけ」で終わっている気がします。以上は私の感想です。

     そこで tec0さんの見解をお尋ねします。青山拓央氏が書かれたパートで、主たる主張らしく読める部分があったら、教えていただきたいと存じます。また、青山拓央氏のパートを読んだことにより、読む前よりも理解できたことがあれば、教えていただきたいと存じます。

     私はいかなる意味においても tec0さんに文句を言いたいわけではありませんし、tec0さんの意見を誘導したいわけでもありません。当然のことながら、本に対してどのような感想を抱くことも読者の自由です。そのように私は考えています。
       谷村省吾

     

    さて、「〈現在〉という謎」の著者の一人である谷村先生から直接コメントを頂きました。有難うございます。「そろそろ第5章の感想を書こうか…」と久し振りにblogにアクセスしやっと今気付いた次第です。レスポンスが大変遅れ、申し訳ございません。

     

    御質問に御答え申し上げますと、青山先生の文章に特に主張らしきものは感じませんでした。こういった考え方がある、という紹介のみで終わってしまった、と感じました(哲学界隈ではこういうものも「論文」として取り扱われるのか、と多少驚きました)。敢えて言えば、心身二元論の再評価が骨子なのかな、という感想を持ちました。改めて読み直すとP.130で

    心身相関の同時性や自他の「現在」の共有性(同時性)が後記の問題を抱えていることはたしかであり、そのことさえ精確に伝わったなら、本章の目的は十分に果たされたといえる。

    という記載がありますので、問題提起がメインの文章だったのでしょう。

    本章を読んだ後で理解できたことは、特にありませんでした。「こうした現実離れした思考実験をしている人が2019年にもいるのだ、それも無教養な人間ではなく大学に所属する研究者であって、その大学も聞いたことの無いような三流私大ではなく京都大学なのだ」という軽い衝撃と落胆を感じました。

     

    以上です。

    | tec0(てこ) | 現在という謎 | 10:31 | comments(0) | - | - |









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